Pay-Ya CLOUD.とはPay-Ya PLATFORM.の中でも縁の下の力持ち的なサービスになります。
Pay-Ya CLOUD.はPay-Ya APPS.と連携して決済端末や決済処理の信頼性や操作性の向上を約束します。
Pay-Ya CLOUD.には以下のサービスをラインナップしています。
- INSPEC
Pay-Ya TERMINAL.の受入検査で使用するサービスです。 - TMS
加盟店、店舗、端末毎に監視・管理出来るサービスです。 - CONSOLE
複数の決済処理センターに接続する場合、それぞれの処理センターの売上データを一元管理し、分析・統計が行えるサービスです。 - BRIDGE
コード決済の処理センターやオンラインのクレジットカード決済センターをPay-Ya共通のAPIで利用頂けるサービスです。
これにより、ユーザー様の開発並びにテストにかかる時間を大幅に削減することが可能です。
※クレジットカード、電子マネー以外のサービスに限ります。
Pay-Ya CLOUD.単体でご利用になりたい方々の為に、いずれのPay-Ya CLOUD.もAPIリファレンスマニュアル、サンプルコード並びにテスト環境をご用意しておりますでの、スムーズな導入が可能です。
Pay-Ya ONE.をはじめ、我々のサービスは全てこのPay-Ya CLOUD.が稼働しています。
INSPEC
Pay-Ya CLOUD. INSPECとは、端末の受入テストを驚異的に容易にするサービスです。
端末の受入検査時に端末の各機能をチェックし、Pay-Ya CLOUD.と通信し端末単体のスコア(製造番号並びに不具合カ所と)を記録しますので、歩留まりなどの計算が自動的に行えます。
端末単体で不具合を記録することで、ロットアウトなのか製造上の問題なのか等を分析するのに役立ちます。
このサービスは端末側の自己診断アプリケーション(Pay-Ya APPS.)とサーバー側のクラウドサービス(Pay-Ya CLOUD. INSPEC)のセットで実現します。
端末側の基本情報に加えて、各機能のテスト(テストには自動的に行える項目と、操作や目視が必要な項目とがあります)を専用ツール(テストカード、ケーブルなど)でスピーディーに行います。Pay-Ya TERMINALS.はこのINSPECを用いた受入検査を全数行っています。
2007年に出荷を開始した際には、どうしても日本の品質基準と輸入した端末には大きなギャップがあり、当時は抜き打ち検査を行って出荷していましたが、品質トラブルが落ち着かず全数検査を実施することにした経緯があります。
台湾メーカーが中国のEMS工場で製造するという構図について一見合理的に思えますが、製造上の品質トラブルはコントロール仕切れなかったというのが実際ではないでしょうか?
もちろん台湾国内で製造しているメーカーもありますので、端末の輸入についてはこの辺の見極めが重要になってきます。
Pay-Ya TERMINALS.の出荷実績は、2007年に開始し、2021年3月時点で100,000台を超えました。
このINSPECは、今までの良くも悪くも今までの経験がフルに生かされているサービスとも言えます。
海外製品の品質でお困りの方は、是非ご相談下さい。
診断項目
別途お問い合わせ下さい。
またオプションでエージングテストを行う事も可能です。(自動検査、カード読み取り、表示系の目視、通信、サウンド系など)
INSPECのネーミングの由来
Inspection(検査)から取ったサービス名称です。
TMS
端末管理サービスです(Terminal Management System)。端末にインストールされているアプリケーション等のバージョンを確認し、新しいAPPS.があればダウンロードします。
また、端末に必要な設定を行っておくことで端末に取り込むことが可能です。(加盟店名、電話番号、その他必要なパラメータ、動作モードなど)
さらにPPUIの機能として、端末のOSのバージョン、APPS.のバージョン、バッテリ残量、SIMカードの情報、LTEの電界強度、WiFiのアクセスポイント情報、電界強度、トランザクションデータなどをCONSOLEに記録し、障害解析に役立ちます。Pay-Ya CLOUD. TMS(以下TMS)は、Pay-Ya TERMINALS.(以下TERMS.)の状態を最適化し、見守るサービスです。
TMSとはTerminal Management Systemの略でいわば、端末を管理するサービスです。
端末の管理とは?
決済端末は通常のコンピュータやタブレット端末と異なりセキュリティを担保する為に様々なセンサーが実装されています。
また、端末を設置する環境も様々です。
TMSはあらゆる端末の情報を受け取り、瞬時にTERMS.の異常を監視し、フィードバックします。
これらにより、例えばTERMS.のバッテリが少なくなっている場合、TMSが異常を検知し、端末に通知し、TERMS.がアラートを鳴らします。
この事により、充電忘れで機会損失を防ぐ事が出来ます。
また、Pay-Ya APPS.のバージョンアップも自動で行います。
店舗によっては閉店時に電源を切って帰る場合もあります。
その場合は、開店時にTERMS.の電源を投入する際に、新しいAPPS.があれば自動的に最新バージョンに更新します。
そんな、賢いTMSの機能を説明します。
APPS.のアップデート
Pay-Ya APPS.の更新は意識しなくても行えます。
TMSに登録しておけば、勝手にアップデートを行い、管理画面でどのバージョンが古いAPPS.かが一目瞭然で分かります。
アップデートのポリシーは3パターンから選択出来ます。
- シャットダウン時
TERMS.をシャットダウンする際、APPS.を更新してからシャットダウンを行います。
お勧めです。 - 起動時
TERMS.の電源を投入する際に、TMSを確認しアップデートします。
開店時に慌ただしいときには多少時間がかかることもあります。 - マニュアル
不具合などで今すぐアップデートを行いたいときはTERMS.の設定>アプリ更新で行えます。
設定ファイルのダウンロード、更新
加盟店情報や設定ファイル、センターに接続する際に必要なパラメータなどはTMSに登録する事により、端末毎に入力する必要はありません。全てはPay-Ya IDで管理できます。
端末情報のモニタリング
この機能は大変便利です。
TERMS.の各種パラメータを収集する事により決済システムの状況を分析し必要に応じてアラートを出します。
- OSレベルの取得情報
OSバージョンバッテリ残量
電源供給ステータス(ACアダプタ接続中かどうか)
ネットワーク情報(WiFiのアクセスポイント名、電解強度、LTE回線のSIM情報、電界強度、その他IPアドレス等)
位置情報(加盟店契約上の住所との差異を検出できます) - アプリケーションレベル
各アプリケーションのバージョン
Pay-Ya ID - トランザクション情報
決済金額、決済ブランド、支払区分などをトラッキングします。
CONSOLE
設置先の加盟店、店舗、端末を一元管理し、故障時の入れ替えや売上レポートなど、運用に必要な機能が盛り込まれています。
TMSと連動しますので、障害発生時にはPay-Ya CLOUD. CONSOLE(今、CONSOLE)とは、Pay-Yaユーザー必須な管理機能を盛り込んだサービスです。
加盟店様向け
加盟店様向けのCONSOLEは以下の機能を提供します。
加盟店
加盟店情報の管理と各店舗の稼働状況のサマリーと詳細情報を閲覧可能です。
店舗
加盟店様が展開されている各店舗の取引情報の閲覧と分析、取引データのダウンロードが行えます。
各店舗のステータスは地図上にマッピングされますので、エリア毎など詳しい稼働状況を簡単に把握できます。
端末
加盟店配下の店舗に設置・稼働されている端末のステータスが確認出来ます。
稼働状況は元より、Pay-Ya APPS.のバージョンや設定情報の管理なども一目瞭然ですので、障害を未然に察知することが出来ますので安定した稼働を約束します。
端末の稼働状況については、Pay-Ya CLOUD. TMSを参照下さい。
代理店様向け
代理店様向けの機能として、全ての加盟店様向け機能をまとめて表示可能です。
代理店様の管理する加盟店をまとめて表示可能ですので加盟店の稼働状況が手に取るように分かります。
BRIDGE
コード決済の事業者に接続しており、決済端末にPay-Ya APPS.をインストールすればUI画面周りの開発のみで簡単に決済サービスの構築が可能です。
コード決済ゲートウェイです。
Pay-Ya CLOUD. CONSOLEと連動していますので、決済処理に関するトランザクションや加盟店情報はログインして確認する事が出来ます。
決済方法はCPMの両方に対応しています。
EC決済用のゲートウェイです。クレジットカードの他にも処理が可能なブランドがあります。
Pay-Ya EC.はオンライン決済サービスです。
オンライン決済の仕組みも多岐に渡ります。
我々は長年の経験で組み込むサイトなどの規模やジャンルに合わせて最適な決済ゲートウェイを選択し組み込みます。
用語解説
チャージバック
3Dセキュア
PCI-DSS
セキュリティコード
メールオーダー
API連携
サーバーについて
安全なサービスを提供するために、Pay-Ya CLOUD.が稼働しているサーバーは以下の認証を取得しています。
- JIS Q 27001:2014(ISO/IEC27001:2013)
- ISMSクラウドセキュリティ認証
クラウドサービスに特化した情報セキュリティの認証である「ISMSクラウドセキュリティ認証」を取得しています。 - PCI-DSS Ver3.2
クレジットカード情報を安全に取扱うことを目的として策定されたセキュリティ基準「PCI DSS」Ver.3.2の全12要件のうち、物理的なセキュリティに関する「要件9」や「要件12」に準拠しております。